生み出す、産み出す、膿出すことをひたすらに続けること。
汚いものをさらけ出すことと、 美しいものをさらけ出すことは時に紙一重。
私は岐阜県美濃市に住む、紙漉職人、和紙アーティスト、千田崇統と申します。美濃市の蕨生という紙漉きの里で製作しております。ここでただひたすらに創造という行為を続けています。
創造行為はさらけ出すこと。汚いもの、美しいもの。それは時に紙一重。人は自然と一緒だからこそ、なにもわけずにたださらけ出す。
自然の恵みと、人の営みの織りなす和紙の世界に触れてみて下さい。それが自然と人がふたたび融合する一つの方法です。
Warabi Paper Company 創始者 千田崇統
千田 崇統 Takanori Senda
手漉き和紙職人/Washi artist
岐阜県美濃市在住
青山学院大学卒業後、ロンドンへ2年間遊学。
都会での暮らしに違和感を感じ、南米ペルーのアマゾン、アンデスの民族の元へ。
手仕事、自然と共に暮らす生き方に共鳴。
偶然と必然が重なり和紙の道へ。
伝統的な美濃手漉き和紙の技術を土台として、新たな和紙の表現としてアート和紙の世界を開拓。
芸術面で高い評価を受ける。店舗、ホテル、住宅に作品多数展示。
工房のある蕨生(わらび)に里山紙漉きテーマパーク「warabeeLand(ワラビーランド)」を創造中。
Warabi Paper Company
(旧大光工房)
1961年 大光工房創業 落水紙、植物入り和紙を中心に美術紙としての美濃手漉和紙の世界を確立
2011年 大光工房代表 伝統工芸士 市原達雄氏に師事
2013年 市原達雄氏 瑞宝単光章を受賞
2014年 大光工房の代表を市原達雄氏より千田崇統へと引き継ぐ
2019年 大光工房からWarabi Paper Companyへと屋号を変更
2022年 コカコーラ社「綾鷹 伝統工芸支援ボトル」による若手職人支援プロジェクト『上から下まで丸っと和紙の部屋』で選定される
-Our Purpose-
山の心を人に伝え、自然と人をふたたび融合させる。自然の恵みに感謝。創造を楽しみ、人と自然を結ぶ。
楮畑から和紙として手元に届くまでには、山々から湧き出る清らかな水、1300年という時代を越えて伝わる美濃手漉和紙の技術、毎年刈り取り芽を出し成長しまた刈り取りを繰り返す楮の株とそれを育む大地。その全てがかかせない。
蒸し、煮て、木々は灰となりまたその灰は、煮る時に使われる、それを続ける火の力。紙っていうのは、自然と人とが交わり、関わり、生み出される。
自然に寄り添い共に生きてきた紙漉きという仕事。この仕事を通して、人と自然が仲良く、心地よく、暮らせれるきっかけに。
この先も続いていくであろう紙漉きの歴史。
そんな紙漉きの里がずっと続いていける自然を、山の声を伝えていきたい。