皆様、こんにちは。ワラビーランドの小笠原です。

クラウドファンディングで和傘(雨傘)を購入された方向けに、

「初めての手漉き和紙 和傘Session」を実施させていただきました。

なんとマルト藤沢商店の藤澤 麗子社長にご登壇いただき、

和傘についてのオンラインセッションをしていただきました。

1時間半に渡るトークイベントの内容は多岐に渡り、

とてもこの記事でお伝えできる質と量ではありませんでしたが、

ほんの一部だけ抜粋して雰囲気だけでもお伝えできればと思います。

歴史

麗子社長の和やかな挨拶から始まりました。

マルト藤沢商店は90年もの歴史があるそうです。

元々加納藩(現在:岐阜岐阜市加納)の生計が厳しく、

藩のふところを潤すために奨励したという和傘づくり。

(そっか、、武士も大変だったのですね。)

でもそのおかげで今では岐阜市だけで全国の7割を生産しているそうです。

その理由は、長良川の上流にある美濃地方が和傘に使う和紙と竹と植物油が豊富だったから。

材料を美濃から長良川の水運で運ぶことができたから。

和傘の自然素材を地元で確保し、それを自然の水の力で運ぶ。

和傘が出来るのも自然の力のおかげでした。(自然に敬意と感謝)。

和傘の種類

大きく3種類あるそうです。(蛇の目傘、番傘、舞傘)

番傘は普段使いで実用的、蛇の目傘は実用性にオシャレを加えたもの、舞傘とは歌舞伎などで使用する舞台用の傘。

今回は蛇の目傘についての説明をしていただいています。

上の写真は蛇の目傘(左)と番傘(右)の太さを比べています。

蛇の目傘の方が細くてシュッとしてることがわかります。

私自身は今回のクラファンで蛇の目傘を購入しました。

ちなみに蛇の目傘の由来は諸説あるようですが、

一説だと傘の紋様が蛇の目に見えたから。

(蛇の目傘をシュッとさしながら、うんちくを披露したら素敵かなとメモメモ。)

和傘の使い方・ケアの方法

まずは持ち方。和傘は洋傘とは反対の向きで持ってください。

(和傘愛で一つ一つ丁寧に説明くださる麗子社長)

(こう持てばいいんですねとなぜかドヤ顔になっている私)

反対に持たないと、傘の先(頭紙)に水が溜まってしまい、

傘の耐久性が落ちてしまうようです。

和傘は紙なので、水との付き合い方が大事なわけですね。

水切りの方法も聞いてみました。

きっと丁寧なお作法があるはずですよね?麗子社長。

「いいえ!こうやって頭紙を持って振ってしまって大丈夫ですよ!」

『ブンッ』

「えっ!」

大胆そして華麗に和傘を振る麗子社長を見て驚きを隠せない参加者。

「あまり自分で和傘を使うハードル上げすぎて、使われなくなるのなんて勿体ないですよね。」

「和傘もどんどん使ってなんぼですよ(笑)」

どうやら、使うには勿体無い、和傘の扱いは難しいという過剰な私たちの心配を察していただいた麗子さんの粋な演出だったようです。

参加者の皆さんにも安堵の笑顔が溢れました。

和傘に対して日常遣いしてみようというとなると次に心配になるのはこういうこと。

「破れてしまったらどうすればいいでしょう?」

そんな時は破れたところの上からこうやってワンポイントになる和紙を貼りましょう。

「どこが破れたかわかっちゃうので全体にワンポイント散らしてみました!」

写真で見るとかなりわかりづらいですが、実際見るとめちゃ素敵です。

「わーかわいい!(女性参加者の声)」麗子社長のアイデアさすがです。

全体感を整えるために、他の破れてない和紙の部分にもワンポイントを張ってみてもいいですね。

と、、、ワクワク和傘談義はずっと続きますが、これから先は是非ともマルト藤沢商店に行って麗子社長から直接お話を聞いて見てください。

【マルト藤沢商店さんのウェブサイトはこちら】

https://www.wagasa.co.jp/

そろそろ梅雨の季節になります。

日常のビニール傘やおしゃれ傘に飽きてしまったみなさん。

和傘は決して過去のものではなく、一周回って最先端のアイテムと言えるかもしれません。

私も6月に東京に行きます。雨の日は街を和傘で闊歩してると思うので良ければ声をかけてください。

一緒に和傘体験しましょう。

小笠原 寛

〈Talk〉千田崇統×津田淳子×NEUTRAL COLORS

Vacant/Centre 〒151-0062 東京都渋谷区元代々木町27−6

https://www.vacant.vc/

詳細/Detail

インディペンデント雑誌『NEUTRAL COLORS』最新号の「仕事」特集で、ヤレ紙を使ったオリジナル和紙を生み出した和紙職人・千田崇統さん。美濃の地で日々和紙と向き合い、その可能性を押し広げる活動をされています。一方、雑誌『デザインのひきだし』の編集長であり、和紙をこよなく愛する津田淳子さん。日本が誇る紙漉きの伝統、現在の和紙を巡る状況やその未来についてなど、紙をどう視ているか語って頂きます。

〈Profile〉

千田崇統

岐阜県生まれ。美濃手漉き和紙職人・和紙アーティスト。2011年に師匠に弟子入りし、工房を継ぐ。伝統的な和紙にとどまらず、多種多様な技法で作品性の高い和紙を生み出す。和紙にまみれる体験型宿泊施設「ワラビーランド」が近くオープンする。

津田淳子

編集者。「デザインのひきだし」編集長。2005年にグラフィック社入社。2007年「デザインのひきだし」を創刊。印刷、紙、加工に取り憑かれたような誌面は、専門誌の枠を越えて広がっている。「世界の紙と日本の和紙」など多くの書籍を手掛ける。

NEUTRAL COLORS

編集者・加藤直徳とグラフィックデザイナー・加納大輔がリソグラフとオフセットを組み合わせてつくる5000部の雑誌。同名の印刷製本までができる工房を横浜にオープンさせる。アートブックから書籍まで一貫して制作できる環境を目指している。

当日の様子

おかげさまで多くの方々に楽しんで聞いていただけました。